CEATEC 2014 に行ってきた。
http://www.ceatec.com/ja/
去年は車がアツかったが、今年はどうだろう。
個人的には、スマートメーターやデマンドレスポンス、Echonetに興味があって、そのあたりのブースを回ってみた。
Echonetは今年もブースを出していて、各社のエアコンがちゃんと一つのコントローラでコントロールできていた。
SHARP,DAIKIN,FUJITSU,Pana ..すべて市販品ですよ、というのは印象的だった。

シャープの人がいたので聞いたところ、アダプタ接続で対応できるとのこと。
スマートメータだが、もうすでに東京電力は、Wi-SUN対応のスマートメーターに順次入れ替えを行っているそうだ。
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1402/14/news015.html
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1310/29/news093.html
そこまで来ていたのね。入れ替えると東京電力からIDが発行されて、そのIDを使うと、サードパーティーも電力の値を読み取れるとのこと。
Wi-SUN (IEEE802.15)アダプタも、あちこちで展示されていた。
東芝のHEMSも、ホームゲートウェイ(一般発売)Wi-SUNアダプタをセットで売るそうだ。
http://feminity.toshiba.co.jp/feminity/service/index_j.html
http://feminity.toshiba.co.jp/feminity/service/homegateway.html
http://feminity.toshiba.co.jp/feminity/plan/index_j.html

メーターがWi-SUN対応に置き換えられていれば、東京電力からもらうIDを設定して、電力を読み取ることもできるし、
なければ東芝の配電盤なら計測ユニットで計測、他社製配電盤もケーブルで接続可能とのこと。
そして、このホームゲートウェイは、Bluetoothを内臓していて、東芝のあかりやエアコンをコントロール可能、家の中なら無料で、外からコントロールしたい場合も、feminity club(月額500円)で、外から、家電コントロール、電力チェックが可能とのこと。
三菱も、HEMSはがんばっていて、コントロールできる家電のラインナップがかなり多かった。
http://www.mitsubishielectric.co.jp/home/hems/forte/index.html
Kadecotは、Echonetの用途のオープン化という感じかな。
http://kadecot.net/
WebAPIでEchonet対応機器をコントロールできるそうだ。
デモとしては、絵本アプリをOSGiのホームゲートウェイにダウンロードしておいて、
絵本のストーリーにあわせて、灯りをだんだん暗くしたり、電気タップをONにして扇風機を回したり、
というデモをやっていた。オープン化したので、ここまで裾野が広がる、ということだろう。
プログラミング環境がGUIになっていて、部品のdrag&dropと線の接続でロジックを作れるところが面白かった。
http://kadecot.net/blog/2236/
シャープブースのクラウド蓄電池とEchonetの組み合わせは面白くて、
http://www.sharp.co.jp/e_solution/battery/
電力会社を巻き込まずに、自主的に太陽電池で節電できるとのこと。
明日の天気が晴れそうなので、今日は思い切り売電してもOKとか、
明日は雨になりそうなので、夜中に重点的に蓄電しておこうとか、
エアコンの温度も調整してみたりとか。

デマンドレスポンスは、もうしっかり始まろうとしているそうで、
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1308/02/news012.html
新電電などは、しっかり対応していて、光BOX+は、デマンドレスポンスへのI・Fをすでに備えているそうだ。
光BOX+のEchonet連携は、実用的にシステムが作りこんであって、印象的だった。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/atclact/activer/nkpr/RSP371066_03102014/
http://release.nikkei.co.jp/attach_file/0371066_01.pdf
http://release.nikkei.co.jp/attach_file/0371066_02.pdf
液晶テレビ14機種、エアコン、電気温水器をTV画面につないでわかりやすい画面で操作できる。
デマンドレスポンスのI/Fを持っていて、
新電電などから光BOX+経由で、エアコンの温度を下げたり、灯りを消したりができるとのこと。
これは楽しみだ。
T-connectはなかなか派手にやっていた。
トヨタ自動車株式会社、新世代テレマティクス「T-connect」をアピール
http://www.ceatec.com/news/ja-webmagazine/ja-03/j091
声で操作できるエージェント、クラウドのアプリプラットフォーム上に200社以上の会社がアプリを提供している模様。
http://response.jp/article/2014/06/19/225760.html
運転に即したアプリ(ブレーキの踏み方診断ゲーム)とかももちろんあるが、
車のカーナビから家のエアコンをコントロールするアプリ、なんてのもあった。
http://car.panasonic.jp/cloud_app/
スマートグラスはやっぱり多かった。
EPSONのスマートグラス。MOVERIOの人気はすごい。ものすごい人だかりだった。
エプソン販売株式会社、従来比約3分の1の軽さのスマートグラス MOVERIO「BT-200」シリーズを展示
http://www.ceatec.com/news/ja-webmagazine/ja-03/j063

画像はよくできていた。遠くに視線を移すと、巨大なディスプレイがそちらに映っているように見えるし、
手前に目を落として、そこで小さめの画面を見ている感じで見ることもできる。
ディスプレイを見ることができるような「開いた空間を見る」必要があるので、ARというよりはゴーグルディスプレイなのかも。
黒い板をグラスにかぶせて没入で見ることもできる。
miracastアダプタなしで5万円、miracastアダプタとセットだと8万円で一般発売しているそう。
miracastで画像を受けるというのはいい発想かも。TVの出力もWindows8.1の画面もワイヤレスで受け取れるし。
機能は申し分ないと思う。付け心地はもう一息かな。ちょっと重い。
軽さで言えば、東芝グラスに軍配が上がる。
http://japanese.engadget.com/2014/10/06/toshiba-glass/
コニカミノルタも、スマートグラスに参入していたのね。
http://www.ceatec.com/news/ja-webmagazine/ja-03/j066
この手のデバイスは、産業用でかなり活きそうなので、富士通の展示はコンセプトは面白かった。
ヘルメットの横にミニディスプレイが出ていて、そこに視点を移すと、次に何をしてください、という画面が見える。
カメラがヘルメットについていて、QRコードを読んで場所を認識して、コントローラ(別の人が持っているスマフォ)に送る。
腕の手元にBluetooth HIDのボタンがあって、作業完了のENTERキーや、PINの番号入力などはそこから行う。
ただ、このディスプレイデバイスは、まだ練りこみが必要かな。。視点をいろいろ変えるとどこかのスポットで見える。見える視点にたどり着くのがかなり難しかった。
富士通の3DVRシミュレーションもグラス併用でだいぶよくなっていたかな。
富士通 3D技術による“モノを作らないものづくり”を提案
http://www.ceatec.com/news/ja-webmagazine/ja-01/j056
見なかったけど、こんなのもあったのだなぁ。
株式会社谷沢製作所 ヘルメットカメラ「Uメイト/U-BOX BT」でCEATEC JAPANに初出展
http://www.ceatec.com/news/ja-webmagazine/ja-01/j026
Beaconものもいくつか出ていた。
Accessは、BeaconとHEMSの連携をデモしていた。
2000円くらいのデバイスで加速度センサーとBEACONが一体になったデバイスを出していて、
それをローカルのAndroidアプリで捕らえて、そのAndroidアプリからEchonetで機器をコントロールする、
というイメージ。EchonetコントロールのトリガーがBeaconというつなげ方は面白いかも。
TAGCAST、
http://tagcast.jp/
http://tagcast.jp/spot/
現在無料でお試しができる(通常月額500円)とのこと。で、タグを貸し出し+SDKを使ったクーポン配信・くじのアプリを提供できたり、あとは、
お客さんの導線検出にも使えるとのこと。プラットフォームまでふくめて、すぐ使えるプラットフォームに仕上げている。

ビーコンのレシーバーを出している会社はあまりないのだが(iPhoneを使え、というのばかり)、
BeaconnectはレシーバーのBOXも作って、実際に実証実験をしているそうだ。
http://www.beaconnect.jp/
ドコモのブース、PortableSIMが印象的だった。
PortableSIMの方にSIMを入れておいて、NFCのTaptopairでBT接続したタブレットやスマフォが
このSIM番号を持つ、という。一枚のPORTABLESIMでいろんな機器でネット接続、電話ができるようになる。
さらに、ユーザー名&パスワード情報を覚えさせて、ウェブで入力させる、なんてこともできる。
これは一枚でSIMが済むということなので、かなりうれしい。
テザリングとかでわざわざAndroid側経由でネット接続しなくても、
素直にPC側でデータ接続ができる、ということになるかな。
DoCoMoとしては、契約枚数が減りかねないわけで、思い切ったなぁと思ったけど、考えてみると
いろんなデバイスがMVNOで接続されるより、ドコモのしっかりした契約を一つ持って使いまわした方が
ドコモとしてもいいのかも。
いろんなデザインバリエーションを考えているそうだ。電池容量次第かな。
あとは、スポーツ系のサービスをだいぶアピールしていた。
http://www.ceatec.com/news/ja-webmagazine/ja-01/j046
シャープのココロエンジンとの対話、emopa なかなか面白そう。Cortanaと通じるかな。
http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1410/01/news175.html
DENSOのX-mobility 。
http://gigazine.net/news/20141007-denso-x-mobility-ceatec-japan-2014/
ブロック型で組み合わせて作る、というのが面白い。
10kgくらいまでの荷重に耐えるそうだ。
RealSense内蔵のPCも展示されていた。
実物を触ると面白いものだ。
卓球ロボット、当意即妙にに返球していた。
オムロンの卓球ロボットは、機械が人に合わせてくれる、心優しいロボット
http://www.ceatec.com/news/ja-webmagazine/ja-01/j073